人生を賭けた敗者復活戦!!30代後半から挑むエンジニアまでの道-転職活動編1-【第2ラウンドの始まり!!】
イチロー選手のストイックな姿勢に学んだ、準備をしっかりする大切さ
若い頃の私は目標を定め、その目標を達成するために必要な事を計
しかし30歳を目前にしたある時、尊敬してやまないイチロー選手のこの言葉に出会い、
ようするに“準備”というのは、言い訳の材料となり得るものを排除していく
、そのために考え得るすべてのことをこなしていく、ということで すね。
ちょ、ちょっと待ってくれよ…。
あの才能豊かなイチロー選手が、陰でこれほどの努力をしているなんて。
そりゃもう才能の"さ"の字もない私が行き当たりばったりで突き進んだってうまく
猛烈に自分が恥ずかしくなり、これまでの失敗をひっくるめていたく反省した私は、それからというもの何
不思議なものでそれからは物事がうまく回るようになり、例え当初
徹底的に向き合った分満足度や納得感は高いですし、次第にこれが私の勝ちパターンになりました。
しかし。
当然ですが言い訳を排除するほどの努力というのはイチロー選手のような天才ならいざ知らず、私のようなザ・凡人にとっては並大抵の事ではありません。
特に事が重大であればあるほどそれはもう奥義というか八門遁甲をひらくというか、とにかく自分を追い込む限り追い込んで取り掛からないと、やはり言い訳の余地というのはいくらでも出てきてしまいます。
なのでこのマインドでテックキャンプの学習に挑んだ私は、それは
(その代わり反動もすごくて、次の目標が決まらない限り何もできなくなってしまいます)
それでもこの学習期間はまだ煉獄レベルにとどまり、本当の
いよいよ転職活動開始!
テックキャンプを無事に卒業したという達成感に浸っていた私に、早速キャリアアドバイザーから連絡が来ました。
「卒業おめでとうございます!これから転職活動が始まりますが、一緒に頑張っていきましょう!!」
キャリアアドバイザーは20代後半〜30代前半くらいの男性で、私は彼にオージーとあだ名をつけました。
早速我々は今後の方針を話し合うため面談を行いました。
(キャリアアドバイザーとの面談もzoomです)
私の考えとしては、例え給料が低くてもエンジニアという職種にはこだわりたいと思っていました。
むしろ実務未経験なのに初っ端から年収500万とか提示されてしまうと、私の性格上(こんなに貰っているんだからそれ以上の働きをしなくては!)と強い心理的負荷がかかってしまいますし、最初の2年くらいは修行期間と考えていたので、ひとまず年収に対するこだわりはありませんでした。
しかしいざそれを面談で言うと、オージーはひっじょーーーに渋い顔をしました。
「まつかぜさんの場合、理学療法士からエンジニアへの転職を目指そうとしています。つまりこれは異業界・異職種からの転職になり、最も難易度が高い転職になります。そんななかエンジニアという職種にだけこだわって応募していくのは、それはそれは狭き門です。まずはIT企業に潜り込むという事を目標にして、あらゆる職種で応募を検討してみるのもありだと思うのですが、いかがでしょうか?」
ほう??
私は少しイラッとしました。
いやね、言ってる事はわかるんですよ?
でも私はエンジニアへの転職をサポートして欲しくて独学ではなく大金を出してテックキャンプの受講を決めたわけでして。
苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる私に対し何かを感じ取ったのか「まつかぜさんがこの転職で大事にしたい事はなんですか?」とオージーは問いかけました。
「エンジニアになる事です!」
私は即答しました。
「そもそもなぜエンジニアになりたいと思ったのですか?」
「エンジニアは人材不足だとマコなり社長(=君んとこの社長さん)がYouTubeで言っていました。それなら例え最初は給料が低くてもやがて上がっていくだろうと考えました。それに経験を積んでいけばキャリアアップを見越した転職やフリーランスへの転向もできますし、副業やリモートワークなど利点もたくさんあります。他の職種が嫌というわけではないのですが、他の職種に関しては伸び代がわからないので、むやみに冒険をしたくないんです。転職市場ではもう若くもないですし」
大学では日々の授業はもちろん、試験や実習、卒論や国家試験の勉強など本当によく頑張ったと思います。
(特に実習は本っっっっっ当に地獄でした)
それなのにその結果(未来)がこれかよ…なんていう経験は二度とゴメンです。
「私は未来に可能性を感じたいんです。例えばこのまま理学療法士を続けても私はレクサスを買う事ができません。でもここで低所得を抜け出せたら将来レクサスを買えるかもしれませんし、低所得から抜け出せるかもしれないと思ったから、人生を変える覚悟でエンジニア転職に挑戦しようと決意したんです」
このレクサスストーリーがどこまで彼の理解を得られたのかはわかりません。
しかしどうやらオージーは私のこの魂の叫びを受け止めてくれたらしく、「わかりました。では僕はまつかぜさんの気持ちに寄り添うサポートに徹したいと思います!!」と言ってくれました。
しかし。
そう言われてしまうとせっかく私の事を思って提案してくれたのに、わがまま言っちゃって申し訳なかったなと思ってしまいまして。
(自分で言うのもなんですが、面倒くせー奴なんです!!!!!)
面談後あれこれ考えた結果、働きやすいという評判の高い企業であれば、オージーの言う通りエンジニア以外の職種でもいいからIT企業に潜り込めたらいいなと考えるようになりました。
その後、オージーからいつでも応募できるように履歴書と職務経歴書を完成させるよう言い渡されました。
(履歴書と職務経歴書はGoogleドキュメントを使って作成し、雛型はテックキャンプ側が用意してくれました)
とりあえず私が書いてみてそれをオージーに添削してもらうというのを何回か繰り返し、最終的に非常に満足度の高い出来に仕上がりました。
履歴書と職務経歴書が完成した後は、いよいよ求人検索の開始です。
地方なのでなかなかめぼしい求人が見当たらず苦戦したのですが、エンジニアの括りを外して検索してみたところ、あるインターネットサービス企業のカスタマーサポートの求人を見つけました。
その企業はOpenWorkの総合評価が上位1%という超高評価で、私が勝手に決めた『働きやすいという評判の高い企業であればエンジニア以外の職種も検討する』という条件を見事クリアしていました。
早速この事をオージーに連絡してみたところ、すぐに「すごくいいと思います!」と返事が来たので、私はとりあえず応募してみる事にしました。
年齢も経験も不問。
なんなら正社員ですらない。
ハードルとしては決して高くないと思ったので、正直かなり期待していました。
しかし私の期待虚しくすぐにお祈りメールが届き、私のエンジニア転職の初戦はほろ苦い黒星スタートとなりました。