とりあえず、"SO WHAT?"

30代後半からエンジニア転職を目指すパート主婦が、転職活動や日々思った事を自由気ままに綴る雑記ブログ

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IT企業に転職して2ヶ月を振り返る

呆気にとられる男性

今日は10月1日。

という事は私が医療・介護業界からIT業界に飛び込み、理学療法士からコンサルに転身して丸2ヶ月経過したという事になる。

この2ヶ月、前半は本当に地獄だった。

特に精神的にキツかったのは、未経験で入社し、IT業界の事も会社の事(ビジョンやカルチャーとかではなく、勤怠や各種申請の仕方等)もわからない状態なのに、ただ研修の動画だけを渡されて、後は放置に近いという状況に置かれていたという事だ。
(しかもフルリモート 。もはや野放し)

一応コミュニケーションや第一相談の場として、グループ内で朝礼や夕礼が設けられてはいた。

とはいえ私の場合、研修やその後放り込まれたプロジェクトがテック寄りの内容であり、これらは当然ながらコンサルメンバーには何のことやらさっぱりわからないので、何かを相談しても最終的に「わかる人にチャットで聞いて下さい」というアドバイスに留まっていた。

なので私に関して言えば朝礼や夕礼は相談の場という機能はほとんど果たしていなかった。

また指示はだいたいチャットで飛んで来るのだが、これが地味にストレスだった。

というのも「今日の午前中にこのアプリの設定をしてもらいます。このアプリはこういう時に使うアプリです。IDやパスワードは後ほど連絡します」という事前アナウンスが全くないまま、「まつかぜさんの◯◯(アプリ 名)のIDとパスワードはこれです。設定して下さい」といったチャットが、よく知らない社員の名前でいきなり飛んでくるのだ。

当然新入社員としては見慣れない名前にドキッとするし、内容も何のこっちゃとなってしまう。

 

もちろん私としては、未経験であるにも関わらず受け入れてくれた事に関しては、会社に少なからず恩を感じている。

ただ入社前はかなり手厚い教育体制があるような口ぶりだったが、実際はこんな感じだったのでかなりショックを受けた。

おまけに早く生産活動に加わって欲しいという圧だけは異常なほど強く、この矛盾を多くはらんだ環境にかなりのストレスを覚えた。
(新入社員はコスト)

実際、入社してすぐ研修が始まり、研修でローコード開発のeラーニングを受けたのだが、その研修中にローコード開発のプロジェクトに放り込まれた。

前もってリーダーからちょこちょこ話はあったものの、その内容は全く具体的なものではなく、「いつか」とか、「8月半ば頃かな」とか、参画時期もプロジェクトの説明もかなりぼんやりとしたものしかなかった。

それがある日突然このプロジェクトの会議が予定表に組み込まれており、プロジェクトのメンバー紹介等もなく、いきなり会議に参加する形で始動したのだ。

何度も言うが、この時の私はついこの前ローコード開発を知りましたという素人同然の状態だった。

それにも関わらずこのプロジェクトを仕切っているPM(プロジェクトマネージャー)から「近いうちに今メインで開発をしているエンジニアさんに代わってやってもらうから」と言われ、その衝撃とプレッシャーたるや半端なかった。

 

…とこのように、サポートは全く貰えない割に精神的な負荷だけはガンガンかけられる。

それが私のここ2ヶ月の状況だった。

今後の事(自分の成長とか)を考えても非常に憂鬱で、たった2ヶ月間で3回も体調を崩してしまった。
(人生初)

そんな地獄でもがき苦しんでいた私だったが、このプロジェクトでたまたま一緒になったエンジニアのMさんとの出会いが事態を大きく変えることになる。

 

プロジェクトのメンバーになった私は、自由にアプリを動かせる個人環境を構築するところから始めた。

が、例えばスマホの番号を入力しているのに「ちゃんとスマホの番号入れてや!!!」と怒られる等、何かを設定するたびに意味不明なエラーが出ていた。

こんな時はグループチャネルで同じプロジェクトのメンバーに助けを求めていたのだが、その時素早く反応してアドバイスをくれたのがMさんだった。
(グループチャネルなので、もちろんスルーするメンバーもいる)

何回かやり取りをしているうちに、私はMさんに「IT業界未経験で入社した事」、「ローコード開発がよくわかっていない状態でこのプロジェクトに加わった事」、「グループ内には誰も相談相手がおらず、非常に困っている事」を打ち明けた。

私としてはただ話の流れでそう言ったまでだったが、事情を知ったMさんは「自分にできる事があればきちんとフォローします」と言ってくださり、これが大きな転機となった。

Mさんは「わからない事はすぐにチャットして下さい」と言ってくれ、実際にチャットしたらすぐに返信をくれたり、時間がある時は通話して解説してくれた。

おまけに非常に話しやすい方で、解説を聞くのが全く苦じゃなかった。
(超大事)

大学に入学するまで私がパソコンを使う目的はインターネット閲覧のみで、大学入学後にWord とExcelをようやく覚えたくらいだ。

つまりITリテラシーが引くほど低い。

エンジニアであれば誰もが知っている、でもあえて誰かが教えてくれるわけじゃないよねというような、いわゆる『エンジニアが自然に身につけていく素養』といったものが私にはほとんどない。
(「CRUD?何すかそれ?」みたいな。もはや開発どころの話ではない)

そんな壊滅的な劣等生にも関わらず、Mさんは根気強く丁寧に教えてくれるので、今では足をむけて寝れないほどの恩人と化している。

 

ここまで聞くと「何だよかったじゃない!今は楽しくやってるんでしょ?」と言われそうだが、決してそんな事はない。

実は入社以来リーダーとの人間関係が大きな課題となっていて、こっちの問題は全然解決しそうにないからだ。

リーダーは自分より「格」が下だと判断した相手にはあからさまに失礼な態度を取ってくる。

例えば私は彼よりはるかに年上だが、IT業界は完全に未経験なので、バッチリその対象になっている。

具体的には1on1に遅刻してきたり、話の最中あくびをしたり、「で、何でしたっけ?」と話自体を全く聞いていなかったり。

「◯◯って知ってます?」や、「DXって言い方間違ってますよ」等、知識マウントを取られる事もよくある。

ただ一方で社長みたいに自分より「格」が上の人にはうまいこと接するので、どうやら上の人達からは結構可愛がられているようだ。

グループ内に同じ8月入社のメンバーがいるのだが、先日彼女も私と全く同じ事を思っているという事を知り、それからはちょくちょくこの話題で盛り上がっている。
(彼女はリーダーから1on1をなんの連絡もなくすっぽかされた事があるらしい)

ある時「確か3ヶ月に1回社長と1on1があるって言ってましたよね」と私が彼女に言ったところ、「もしそうならこの件を一度社長に相談したい」と言っていた。

しかし前述したようにリーダーは上の人には可愛がられているので、おそらく解決には至らないだろうし、下手すると彼女の立場が危うくなってしまう。

それだけは絶対に避けなくてはならないので、しばらくは「気にしない」を合言葉にやり過ごし、時々2人でランチミーティングをしてガス抜きをしようという事で落ち着いた。

 

これまでは夏季休暇が取得できたが、これから先有休がもらえるまでの期間は土日祝日しか休みがない。

当然体調を崩して休みでもしたら欠勤扱いになるので、この問題にも明るい兆しが出て、私の精神的な負担が大きく軽減される事をただただ祈っている。