とりあえず、"SO WHAT?"

30代後半からエンジニア転職を目指すパート主婦が、転職活動や日々思った事を自由気ままに綴る雑記ブログ

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人生を賭けた敗者復活戦!!30代後半から挑むエンジニアまでの道-転職活動編12-【最後の切り札!第2のスクールへ!!】

自信満々で腕を組む女の子

オージーのアドバイス

私は以前、オージーにこんな言葉をこぼした事がありました。

「私の転職活動は、もはや太平洋戦争末期の日本と同じだ。もうどうあがいても負けが見えている」と。

何をやってもうまくいかず、これからどうしていいのかもわからなかった私は、この転職活動の結末を悲観してついこのような弱音を吐いてしまいました。

この言われた方としてはなんて答えていいのかわからない重た〜い愚痴に対し、オージーが出した答えは、「なら歴史を変えましょう」でした。

オ:「土方歳三だって実は生き延びて、ロシアに渡ったという話です」

私:「生き延びたどころか旧幕府軍の指揮官で五稜郭で戦死したのは歳三だけだったはずですよ?原田左之助が大陸に渡って馬賊になったという伝説は知っていますがね」

オ:「いえ、歳三は生き延びたんですよ。僕はこっちの説を信じてます。だからまつかぜさんも歴史を変えましょう!」

やべぇ、こいつアホだわ…。
(てかなぜ土方歳三?)

オージーは的確なアドバイスができるキレッキレな面がある一方で、時々ビックリするほど真っ直ぐな目でアホな事を言ってきます。

しかしこのアホな発言も全ては落ち込む私を慮っての事。
(多分…)

なので私も「わかりました!じゃあ歴史を変えてやりますよ!」と答えました。

しかしこのソフトウェア開発会社での面接でYさんと話をするなかで、私は見失いかけていた非常に大切な事に気付きました。

 

すまん、オージー

やっぱ歴史は変えられねーわ。

 

Yさんのアドバイス

序盤ですでに8割強のライフを失った私をよそに、続いてYさんは会社の説明を始めました。

例のランキングの話も出てきたりして、その流れで「うちは社員の『これをやりたい!』という気持ちを重視してるので、キャリアパスも柔軟ですし、豊富です」と言いました。

が!!

次の瞬間「でもまつかぜさんにエンジニアはさせられないから。少なくともうちでは無理」と言いました。

そして「ちょっと考えたでしょ?でも無理だからね」と念を押すように言いました。

さらに「仮にうちに入ったとしてだよ?失礼ですがその年齢で、今から新卒と同じ給料で働けますか?って話なんだけど、まつかぜさん的にその辺はどうなの?」と聞かれました。

私ははっきり答える事ができませんでした。

会社説明を終えたYさんは、最後にこう言いました。

「ねぇひとつ、同じように転職を経験した身としてアドバイスしてもいいかな?まつかぜさんさ、応募した職種に対してやる気とか熱意とかが伝わってこないんだよね。面接では採用側に『この人になら任せてもいいかな』って思えるような意気込みを見せてくれないと。嘘でもいいから

(えー、それって私だけのせい?あんたの質問の仕方はどうなのよ)

そう思った私はYさんのこの言葉に納得がいきませんでした。

この後社内を見学して回りましたが、私にはもはやどうでもいい時間でした。

なぜならこの時すでにこの会社には縁がないと確信していたからです。
(実際、後日不採用通知が届きました)

帰りのバスで窓にもたれながら外の景色を見ていると、なんとも言えない虚しさに襲われ自然と涙がこぼれてきました。
(頭の中ではレ・ミゼラブルの「夢やぶれて」がリフレイン)

そして他の乗客に見られないように顔を隠してしばらく泣いた後、頭の中でこれからの事を考え始めました。

「武器」を増やす!第2のスクール受講へ

このソフトウェア開発会社の面接から遡る事約2ヶ月前、私はなかなか結果が出ない事にものすごく焦りを感じていました。

不採用続きの現状をなんとか打破しようとあれこれ考え抜いた結果、「新たにアピールできるスキルを手に入れたらいいのでは?」という結論に至りました。

そしてまさに「渡りに船」とはこの事ですが、絶好のタイミングであるプログラミングスクールの存在を知りました。

そのスクールで学べる言語はHTML、 CSSJavaScriptで、以前からJavaScriptが気になっていた私はすぐに興味を持ちました。

コースは初級コースと上級コースに分かれており、上級コースは約130万円と非常に高額でしたが、初級コースは約10万円と現実的な料金設定でした。

では安かろう悪かろうなのかといえばそうではなく、初級コースの目標は“未経験からHTML、CSSJavaScriptを使いこなし、Webサイトを構築できるようにまでなる”というもので、まあまあ高い目標設定だなという印象を受けました。

申し込みをする前にカウンセリングを受けたのですが、その際はわざわざ運営会社の代表本人が話をしてくれ、その席で代表はこう言いました。

「巷では『転職成功率』という数字を掲げてアピールしているスクールもありますが、我々としては正直に申し上げて転職の保証はできません。ただ転職がうまくいかなくてもまずは副業からという風に、スキルをマネタイズできる道を模索しつつ受講生の要望や目標を叶えていきたいと思っています。コツコツとスキルを磨いていけばエンジニアの人材不足は目に見えているので、必ず未経験の方にもチャンスは巡ってくると思います。我々のスクールを応援してくださる企業さんもたくさんいらっしゃいますし、我々としても全力でまつかぜさんをサポートしますので、そこは期待して下さい!」

代表のこの言葉は失敗続きの私にとって大きな心の拠り所になりましたし、何より頭の片隅で常にチラついていた(諦めないといけないのでは?)という不安を払拭してくれました。

結局これが決め手となって私はこのスクールの受講を決め、テックキャンプの時と同じく娘の積立貯金から10万円を借りて受講料を支払いました。

貯金がほとんどない両親に対して、毎月の児童手当を積み立てているおかげで少しばかりの貯蓄がある娘達。

とはいえこれらのお金は娘達の将来のためにとコツコツ積み立ててきた大事なものなので、いざ10万円を手にした時は心の中で(ごめんね。お母さんにお金貸してね。でも絶対に転職してすぐに返すからね)とまるで呪文のように繰り返し唱えていました。

さて。

この“第2のスクールを受講し、新たなスキルを手に入れよう作戦”ですが、ひとまずオージーには黙っておく事にしました。

これはあくまで競合という立場になるのでオージーとしてもいい気分はしないだろうという私なりの配慮もありましたが、本当はスクール卒業後サクッと転職を成功させて、オージーを驚かせたいという中2的発想がありました。

しかし。

事態を好転させたいとの思いで受講を決めたこの第2のスクールが、まさかあんなに夢見たIT業界への転職を断念するきっかけになろうとは、人生とは本当にわからないものです。