遠い存在になった同級生
高校生の頃、仲良くなったコがいました。
名前はハコやん(もちろんあだ名)。
私の通っていた高校は県内随一の進学校!!…というわけではなかったのですが、お堅い校風で、校則も非常に厳しく……。
そんな息が詰まりそうな学校に似つかわしくなく(?)、ハコやんは茶髪に化粧というちょっぴり派手な外見でかなり目立つ存在でした。
(もちろん校則違反ですが、うまくごまかしていました)
そんなハコやんと二年生の時同じクラスになったのですが、私はというと、自分とは対照的なハコやんに対して最初はかなり警戒していました。
ところが実際に話してみるとハコやんは非常に面白い人で、ナオちゃんを加えた三人で当時はよくつるんでいました。
ただきっかけは忘れてしまったのですが、私とハコやんは卒業前に関係がギクシャクしてしまい、高校を卒業してからは完全に音信不通になってしまいました。
一方ナオちゃんとはどうなったかというと、高校を卒業してしばらくした頃に偶然の再会を果たし、就職してからも数回ほど食事に行ったりしていました。
(高校卒業後に携帯電話を買ってもらったので、在学中に連絡先を交換出来なかったんですよねー。時代です)
会うたびにナオちゃんからハコやんの近況を聞かされていたのですが、ハコやんはワーキングホリデーでニューヨークに行き、そのままアメリカで暮らしているとの事でした。
最初は一年程度で帰国する予定でしたが、アメリカでの生活が気に入り、向こうでも看護師として働けるようにアルバイトをしながら大学に通っているとの事。
(ハコやんは高校卒業後専門学校に行き、看護師の資格をとりました)
「黒人さんの彼氏がいるらしいよ」と笑顔で話すナオちゃんに対し、「そうなんだ」と返すのが精一杯の私。
というのもこの当時、私は地元の小さな個人病院で理学療法士として勤務していたのですが、自分の仕事や生き方に漠然とした物足りなさと不安を抱えていました。
なので地元(田舎)を、ひいては日本を飛び出して世界の中心ニューヨークで自分の生き方をバリバリ開拓しているハコやんを心の底から尊敬しました。
と同時に、ほんの数年前まで同じくらいの立ち位置にいたはずなのに、いつの間にか埋めがたいほどの大きな差をつけられてしまったような気がして、悔しくて悔しくてたまらなくなりました。
東京への持ち込みで惨敗を喫し、超売れっ子漫画家になるという夢は破れ…。
彼氏なんて夢のまた夢だし、いったいこの先の人生どうなってしまうんだろうと思い悩んでいた私にとって、キラキラと輝きながら人生を謳歌しているハコやんは、私にとって眩しくて羨ましくてたまらない存在になりました。
「英語が堪能」、「アメリカ暮らし」、「外国人の彼氏」…。
憧れないわけないて(笑)!!
それからさらに数年経ったある日、奇跡的にハコやんと「再会」しました。
行きつけの美容室に行くと聞き覚えのある声がしたのですが、なんとそれがハコやんだったのです。
ハコやんはめちゃくちゃ声が大きいので美容師さんと話す声が自然と耳に入ってきたのですが、なんでもお兄さんの結婚式に出席するため一時帰国しているとの事でした。
(明日の結婚式のためにネイルとヘアカットをしに来たと話していました)
私は声をかけようか迷いました。
おそらく私が声をかけたら、ハコやんはギクシャクした過去を持ち出す事もなく、「久しぶりだね!」と応えてくれたと思います。
ハコやんが美容室を出ていくその瞬間まで悩みに悩みましたが、私はとうとう声をかける事ができませんでした。
なぜならかっこ悪い自分を晒したくなかったから。
実際目にしたハコやんは、私が想像していたハコやんよりも、もっとずっと見違えるようになっていました。
そんなハコやんの前に堂々と現れる事ができるほど、今の私は“ちゃんとしている”状態ではないなと思ったのです。
実はナオちゃんともナオちゃんの結婚・出産を機に疎遠になってしまったので、今現在ハコやんもナオちゃんもどんな風になって、どんな人生を歩んでいるのか全くわかりません。
ただもしまた奇跡的にハコやんと再会できたら。
その時は「久しぶりだね!」と胸を張って声をかけられるように、私もこれから自分の「ステージ」と「レベル」をググッと上げていけたらなぁと思っています。
さて、ここからは〜iPadでイラストを描こう!〜のコーナーです。
(今考えた)
成果物報告第2弾!
タイトルは「私のハマった漫画のキャラ達」ですが、今回は「白(by NARUTO)」です!!
もうね、白が死んじゃった時、それはそれはヘコみました。
こんな素直で優しいいい子が道具として死ぬなんて、あまりにも可哀想じゃないかと!
救いがねーよ!!
岸本(作者)は一体何を考えているんだと!!!
ただ最近知ったのですが、白は穢土転生で再登場するらしいですね。
(コミック55巻)
そして再不斬が自分の事を道具だとは思っていなかったという話をカカシから聞かされるらしいのですが、よかったねーーー(涙)!!!!!
まさかその手があったなんてね!
岸本様様だ!!
(とりあえず一回謝ろっか)
「NARUTO」はかなり好きでコミックも集めていたのですが、だんだんと暗く重くなっていく内容についていけず、52巻あたりで読むのをやめてしまいました。
あと少し頑張れば白に再会できたのに。
あと少し頑張れば長年の胸のつかえがとれたのに。
(私の)
そう考えると悔やまれてなりません。
そう言えば前回紹介した瀬田宗次郎も「るろうに剣心 北海道編」で再登場するという事をついこの間知りました。
てなわけでわたくし、今コミックの大人買いを真剣に悩んでいるところです。