とりあえず、"SO WHAT?"

30代後半からエンジニア転職を目指すパート主婦が、転職活動や日々思った事を自由気ままに綴る雑記ブログ

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人生を賭けた敗者復活戦!!30代後半から挑むエンジニアまでの道-転職活動編13-【第2のスクールの開始】

パソコンを前に考え込む女性

久しぶりのスクール生活

ソフトウェア開発会社の不採用通知が届いた数日後、第2のスクールが始まりました。

事前にSlackの設定を済ませ、他の受講生に向けた自己紹介をしたのですが、これらの作業中私はかなりウキウキしていました。

というのもこの第2のスクールは自己学習形式のテックキャンプとは違ってオンライン講義形式を採用しており、他の受講生とのペア(チーム)学習もあると聞いていたからです。

以前もお話したと思いますが、テックキャンプでは同期生との交流がほとんど無く、その点に関して私は強い不満を持っていました。

なので他の受講生と交流を図りながら学習ができるという点は非常に魅力的であり、楽しみでもありました。

 

受講生は20名ほどで、私と年齢が近い方もたくさんいらっしゃいました。

また「フロントエンドエンジニアとしてのスキルを上げたい!」、「仕事で活かすためにプログラミングの知識を身に付けたい!」、「(私と同じように)未経験からエンジニアに転職したい!」など、受講の動機や目的は皆さまざまでした。

講義時間は月・水曜が19時〜22時、土曜が9時〜16時で、期間は5週間でした。

当然講義の間はパソコンの前に座っていないといけないのですが、うちには小さな子供(怪獣)が2人います。

なので夫の協力が必要不可欠ですが、夫は「5週間でしょ?テックキャンプなんて半年だったじゃん。だから大丈夫でしょ!」と謎の自信を見せてくれました。

さてやる気も環境も準備万端で臨んだ第2のスクール。

しかし開始早々、早速ざわつく出来事がありました。

うまく言えないけど…違和感(『何も言えなくて…夏』風)

このスクールでは初級コースを修了後、さらにステップアップしたい場合は試験を受けて上級コースに進むという流れになっていました。

ただ初級コースだけの受講もOKだったので、私はテックキャンプも受講した事ですし、何より上級コースは料金が非常に高いので、試験を受けるつもりはありませんでした。

しかし受講生個人個人に向けたメンターからの最初の挨拶で、「まつかぜさんテックキャンプを受講されたんですね。本気なら上級コースも受講しましょう!」と言われました。

『本気なら』って。

私は本気でエンジニアに転職したいと思ったからこそ100万近くの大金を娘に借りてテックキャンプを受講し、転職活動で嫌な思いをしても歯を食いしばって耐え、転職活動で有利に運べばと思って今回この第2のスクールを受講しようと決めたわけです。

これはカウンセリングや自己紹介の際にきちんと説明した事だったので、運営側も他の受講生も知らない情報というわけではないはずでした。

それでもこのメンターにはどうやらそれが理解してもらえなかったようで、私は少しばかり淋しさを覚えました。

それにこの時私は既に100万近くの大金を使っているわけです。

いくら商売とは言え、そんな人間に対してさらに130万以上の大金を使わせるような事をこんなに簡単に言うのはどうなんだろうと思いました。

有名企業への就職の道が拓かれているというのであればまだわかりますが、代表自身が「転職の保証はできない」とはっきり言っているのです。

私の目標は「プログラミング学習をし、知識やスキルを磨く」事ではなく、あくまで「転職を成功させる」事です。

なので「スクールで勉強をしました。知識とスキルも手に入れました。でも肝心の転職はできませんでした」となってしまう可能性がゼロではないのに、「130万ぶっ込んで上級コースに進みます!」なんて軽々しく言う事は到底出来ませんでした。

このような考えが巡り、私はしばらくの間モヤモヤしてしまいました。

違和感に素直になれば、それはだいたい正解かもしれない

講師陣の熱意や講義後のフォローなどは非常に素晴らしいものがありました。

オンライン講義形式はやはり新鮮でしたし、私としては毎回楽しく受講していました。

しかし肝心の講義ですが、その内容や教材は少々粗削りな感じがして、(もしこれがプログラミング学習の入り口だったら、私なら挫折するだろうなぁ)というのが正直な感想でした。

例えばあなたが理学療法士を目指す学生だとして、必修科目である解剖学を学んでいるとします。

講義の中で教授が「心臓は4つの部屋に分かれていて、上が右心房・左心房、下が右心室・左心室です」という一見小難しい説明を始めたとしても、おそらくこれまで健康番組や医療ドキュメンタリーなどで耳にした事がある単語ばかりなので、(何それ!?初めて聞くんだけど!)と混乱する事はないと思います。

しかしプログラミングは違います。

「ハッシュ 」、「インスタンス」、「オブジェクト指向」。

このように耳慣れない単語が次々と出てきます。

 

「はぁ!?」ってなりません?

 

「なんだよそれ!聞いた事ねーよ!!」ってキレそうになりませんか!?

つまりプログラミング学習のスタートって、そういう事なんです(笑)

『右心房、左心室』なんかとは違って初めて聞く単語ばかりが出てくる、いわば前提知識ゼロからのスタートなのです。

ではこの事を念頭にイメージしてみてください。

初めて触れるプログラミング言語、『JavaScript』。

そのJavaScriptの学習中『定数』や『関数』といった単語が出てきた時、受講生はどう思うでしょうか?

 

「はぁ!?」ってなりません?(2度目)

 

「なんだよそれ!数学かよ!!」ってキレそうになりませんか!?

つまり何が言いたいかというと、

『プログラミング学習では耳慣れない単語がわんさか出てくるので、それだけで混乱する。なので教える側はまずはそれが何なのか、どういう時に使うのか、どういった使い方をするのかを細かく丁寧に根気強く解説し、受講生がきちんと理解できるような手助けをしっかりと行う必要がある』

という事です。

受講生は何もプログラミングを学習する場を提供して欲しくてお金を払っている訳ではなく、プログラミングを理解する手助けをして欲しいからお金を払っているのです。

転職サポートも魅力的なオプションの1つではありますが、転職の保証が出来ない以上、やはり講義の質が最も重要だと言えます。

なので少々強い言い方になってしまいますが、お金をもらっている以上はその点をきちんと把握し、その上で学習を展開していく必要があるのでは?と思うのです。

しかしこの第2のスクールですが、使用されていた教材は文章の表現があまり的確ではなく、理解するために読んでいるはずの解説がそもそも理解しにくいという事態が割と多く発生しました。

演習時にも「すみません、この演習問題の意図がわかりません。つまり何をすればいいんですか?」と、解答云々ではなく問題文について質問している方もいたりして、私と同じ様に言葉の理解で躓いている受講生が結構見受けられました。

とはいえオンライン講義形式という事で時間も決まっていますし、なんなら「プログラミングは自走力が大事」という事で、カリキュラム自体はどんどん先に進んで行きました。
(私はプログラミング学習に限らず、未経験の人間にいきなり自走を求めるのは違うと思います。まずは伴走してあげないと)

もちろん講義以外でフォローや補習の機会は設けられていましたが、それでも充分という訳ではなさそうでした。

私自身はテックキャンプのおかげで他の受講生よりも多少のアドバンテージがあったので、苦手な『配列』や『ループ』が登場するまでは特に困る事もなく、余裕を持ってカリキュラムを進める事ができました。

しかしほんの1年前、彼女達と同じ様に未経験からプログラミング学習を始めた身としては、この状況は非常に気がかりでした。