とりあえず、"SO WHAT?"

30代後半からエンジニア転職を目指すパート主婦が、転職活動や日々思った事を自由気ままに綴る雑記ブログ

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人生を賭けた敗者復活戦!!30代後半から挑むエンジニアまでの道-転職活動編15-【最終回】

パーティー

オージーとの別れ

実はこれより前に、テックキャンプを運営する株式会社divが経営難から従業員を大量リストラしたというニュースを目にしました。

smart-flash.jp

もちろん私にはオージーがリストラの対象になるのか自らの意志で退職の道を選ぶのかは分かりませんでしたが、なんとなく別れはそう遠くないだろうという予感はありました。

なのでオージーから退職を告げられた時は、(やっぱりか…)というのが率直な感想でした。

最後の面談で私が「ここだけの話会社の事情を知っていたので、退職すると聞いた時はホッとしました」と打ち明けると、オージーは何も言わず笑っていました。

そして「次は決まっているのですか?」と尋ねると、「はい。ありがたい事にご縁がありまして」という答えが返ってきたので、私は心底安心しました。

思い出やこれから先の事など取り留めのない話をして、もうすぐ面談終了時刻になろうかという時、オージーは真剣な表情でこう言いました。

「まつかぜさん、お願いですから行動する事をやめないで下さい!今まで僕が見てきた中で何かしらの結果を残してきた方というのは、皆さん行動する事をやめなかった方ばかりでした!動いていれば必ず結果に近づくので、行動する事をやめないで下さい!まつかぜさんならきっといい結果を手にする事ができると思います!」

この時はもうIT業界への転職は諦めようと思っていましたが、オージーの気持ちのこもった言葉を無下にはできず、「わかりました」と言うしかありませんでした。

そして私は、オージーが退職するのであればテックキャンプの転職サポートも打ち切って欲しい、後任への引き継ぎは必要ないと伝えました。

キープだの、岡崎体育だの、土方歳三だの。

私の人生の一大転換期を陰で支え、時にものすごく真剣にアホな事を語り合ったこの若者は、たくさんの可能性と希望を抱いて新たなステージへと去って行きました。

こうして転職活動の相棒を失った私は、大きな喪失感を抱えつつ、たったひとりで転職活動を進めていかなければならなくなりました。

ブログが鍵に!?

それからというもの、私は適当に見つけた求人に応募したり、地元の転職エージェントに紹介された求人を検討したりと(検討するだけ)、全く熱のこもっていない転職活動をダラダラと続けていました。

正直なところ、もはや求人を見るのもプログラミングやITという単語を見聞きするのも嫌になっていて、理学療法士で正社員の求人でも探そうかなとさえ思い始めていました。

そんなある日。

テレビをつけながら横になってスマホを見ていた私の元に(ダメ人間の図)、「ブログを見た」という方から連絡が来ました。

その方は「転職活動はいかがですか?」という労いの言葉の後に、「応募してみたら…」と、ある会社を紹介して下さいました。

この連絡をいただいて(こんな事ってあるん!?)とものすごーーーーく嬉しくて舞い上がった私でしたが、すぐに申し訳ない気持ちに襲われました。

なぜならこの方はブログに書かれたやる気に満ち溢れた私を見込んでこの話を持ちかけて下さったのでしょうが、それはもはや過去の話。

前述したようにこの時の私は、心がすっかり折れてしまい、ただ惰性で転職活動を続けているという状態でしたので、私はこの方を騙してしまったのでは?という気持ちになりました。

私は悩みました。

そして悩んだ末に(せっかくだし、応募するだけしてみよう。でももしこれがダメだったらIT業界への転職はスッパリ諦めよう)という結論に至り、早速Wantedlyからその会社にエントリーしました。

こうして背水の陣で挑んだわけですが、数日後「ご応募頂きありがとうございます!是非一度カジュアル面談という形でお話をお伺いできればと思います!」というメッセージが届きました。

これまでも何社かWantedlyから応募した事があったのですが、こんな好意的なメッセージが返って来たのは初めてで、それだけでもテンションが上がりました。

面談を担当して下さったのは人事の方で、面談では予定時間を大幅にオーバーしてしまうほど話し込みました。

そしてそのまま本選考へと進む事になり、私の適性を探るために様々な職種の方を交えた面談を2回行った後、なんと内定をいただく事ができました!!

内定をいただいた後、給与や勤務時間など具体的な話をするための面談がありました。

そこでなぜ今回内定に至ったのか社長の方から説明があったのですが、

  1. メッセージのやりとりにおけるレスポンスの速さ、言葉遣いなどが非常によかったから。
  2. コミュニケーション能力が高く、問題解決にむけて真摯に取り組む姿勢が見て取れたから。
  3. 話していて非常に面白い方だという事がわかり、人事の方からも「是非!」という推しが強かったから。

との事でした。
(ちなみに私の年齢については一切気にならなかったとの事でした)

正直今でも信じられません。

Hello World!!

こうして紆余曲折を経て、私は38歳2ヶ月と30日でIT業界への転職に成功しました。

プログラミング学習を通してITやビジネスに興味を持ち、本やYouTubeなどで色々な事を学んでいくうちに私の価値観はガラッと変わりました。

私がプログラミング学習を通して得たものは、スキルや知識よりもこれらの変化の方が大きかったと思っています。
(そもそも私のプログラミングスキルなんて未経験に毛が一本生えた程度ですしね)

3回目の面談で「全く新しい世界に足を踏み入れる事になると思うのですが、不安はありませんか?」と聞かれました。

本音を言えばそりゃあ不安です!

でも人生は一度しかありません。

現状維持が最良の道であるならわざわざ新しい道を模索する必要はないと思いますが、私の場合は明らかに違いました。

それならば不満や不安を押し殺して人生の消化試合に徹するか、腹を括って「えいや!」と新しい世界に飛び込んでみるかしかないと思ったのですが、いずれの道を選択してもリスクは伴います。

しかし私は自分の性格的に、(やっぱりあの時…)というくすぶりを残しておくと後になってかなり面倒くさい事になるとわかっていたので、『後悔を残さないようにやる』というのを1番大事にして行動してきました。

そして辛い経験もたくさんしましたが、結果的にそうやって来て本当に良かったと思っています。

 

皆さん、ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました。

正直これまではスーパーバッドエンド間違いなしだなと思いながら記事を書き進めていました。

しかし全く予想だにしない形で大どんでん返しが起こり、奇跡的にスーパーハッピーエンドで締めくくる事ができました。

応援して下さった方、ご縁を結んでいただいた方、この場をかりて心からお礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

そして最後に一言。

 

 

オージー、元気かーー!?

転職成功したぞーーー!!

歴史変えてやったぞーーーー!!!

(違うか)