人生を賭けた敗者復活戦!!30代後半から挑むエンジニアまでの道-プロローグ④-【テックキャンプ に申し込む】
これからテックキャンプや転職活動の話も出てきますが、具体的なエピソードを交えながら掘り下げていくと、話がどんどん膨らんで脱線してしまう可能性が大きいので、それらのエピソードはまた別の機会に書こうと思います。
※これまでのエピソードはこちら👇
テックキャンプを申し込む
無料カウンセリングは7月下旬でした。
当日はzoomを使用し、若い男性が自宅らしき場所から話を聞いてくれました。
私はなぜこの年齢でプログラミング学習を始めたのか、なぜエンジニア転職を目指そうと思ったのか、将来的にどうなりたいのか、自分の考えをこの初対面の青年に包み隠さず話しました。
いくらスクールの無料カウンセリングとはいえ、全てが耳障りのいい返答ばかりではなく、やはり厳しい意見もありました。
しかし私にとってはむしろそれが好感でした。
もちろん受講を勧めるような言葉は一切なく、しかし青年ははっきりとこう言いました。
「まつかぜさんは現在の資格で働いても、年収400万の壁すら超えられないとおっしゃってました。エンジニアももちろん最初のうちは給料は低いですが、経験を積んでいけば400万くらいならすぐに超えられますよ」
この言葉で迷いは完全に吹っ飛び、私の意志は確固たるものになりました。
自分がネットで調べた事と無料カウンセリングで得た回答に大きな違いはないと判断した私は、全て納得の上でテックキャンプの受講を決めました。
他のスクールも調べましたが、当時はテックキャンプの評価が抜きんでて良かった事、この時テックキャンプがキャンペーンをしていて、その期日が迫っていた事もあり、私は受講を決めてすぐ申し込みをしました。
受講料として長女と次女の口座から彼女達の為にとコツコツ貯めてきたお金を引き出した時、何があっても挫折しない、私にやれる事は全てやると誓いました。
そう、全ては自分自身と家族の豊かな生活のために!!
予習と仕事探し
8月中旬に受講料の振り込みを済ませたのですが、キックオフは10月初頭でした。
約2ヶ月もの間が空くので、私はProgateの有料コースを申し込み、YouTubeと併用してカリキュラムの予習を始めました。
そんな私にはキックオフまでにやらなければならない事が2つありました。
ひとつはMacBookを買う事。
テックキャンプではMacを推奨していたので、今までWindowsを使っていた私はこれを機に初めてMacを手にしました。
そして大好きなトム・クルーズのように活躍するエンジニアになりたいという願いを込め、そのMacBookを『トム』と名付けました。
(「それ、絶対ひとに言わないでね」って夫から言われました)
もうひとつは仕事探しです。
それまでは義母が営む個人商店の手伝いを細々としていたのですが、あまり収入にはなりませんでした。
そんななか未来への投資とはいえ、100人もの諭吉さんとお別れをしたというのは、かなり大きな精神的ダメージがありました。
(しかも子供達の貯金)
加えて以前から私の中には、あまりブランクが長くなると二度と社会に戻れないんじゃないかという恐怖がありました。
(結婚を機に前職場を退職してから、この時すでに5年経過していました)
そこで少しでも収入を得て家計を支える為にも、自分の中の不安を和らげる為にも、これを機に再び社会に出ようと考えたのです。
とはいえ、これからさっぱりわからないプログラミングの勉強をしなくてはいけない上に、テックキャンプを卒業した後はエンジニアへの転職活動を開始しなくてはなりません。
そうなると正社員でというわけにはいかないので、私は非正規雇用で働く事にしました。
条件は2つ。
①自宅から近い事(できれば同じ町内)。
②プログラミング学習との両立に差し障りのない範囲で働ける事。
私は公務員の会計年度任用職員(事務)や園芸店のレジなど、条件に合う求人を見つけては片っ端から応募しました。
しかしその分野での実務経験が全くなかった私は、当然といえば当然ですが、全く相手にしてもらえませんでした。
そうこうしている間に時は流れ、気づけば9月も下旬に差し掛かり、キックオフがすぐそこまで迫っていました。
奥の手を使う
「別に無理して今仕事をしなくてもいいんじゃない?これからプログラミングの勉強も待ってるんでしょ?それに仕事とプログラミングの勉強を同じタイミングで始めちゃって大丈夫??」
仕事探しが難航する私に、見かねた夫が言いました。
確かにそうですが、私はテックキャンプで学習している期間は勉強に集中したいと思っていました。
きちんと学習してカリキュラムを修了し、卒業できなければそれこそ投資したお金が全て無駄になると考えたからです。
なのでもし今仕事を見つけられなければ、半年は仕事探しを再開できません。
私の性格的に、どうしてもその事が引っかかるだろうし、何か気持ちに引っ掛かりを抱えていてはプログラミング学習に全力投球できそうにないので、それも精神衛生上良くないと思いました。
しかし決まらないものは決まらない💦
思い悩んでいると、ある求人が目に留まりました。
有限会社 ○○の求人情報
デイサービスでの機能訓練指導員募集(パート)
【応募資格】
理学療法士、作業療法士、看護師、准看護師の資格をお持ちの方
【勤務時間】
8:30〜17:30(応相談)
【時給】
990円〜1070円(昇給あり)
【募集理由】
増員
【雇用期間】
契約期間の定めあり(4ヶ月〜)
※未経験OK。週1回からでもOK。資格を活かし、空いた時間で収入を得ませんか?
このデイサービスは当時住んでいたアパートから徒歩20分圏内でした。
ひと月後には引越しを控えていましたが、新しいマンションからもそう遠くはありません。
しかも週1回からでもいいなら無理せず働けそうです。
ただ時給が恐ろしく低かったので、なんとなくブラック企業とまではいかなくてもグレーな企業なのかなとは思いました。
しかしずっと腰を据えて働くわけでもないので、これくらいなら目をつぶろうと考えました。
それよりも…。
前職場を辞める時には、あれほど(もう二度と理学療法士として働きたくない!!)と言って謎の誓いまで立てたくせに、やはり最後には理学療法士の資格に頼らざるを得ないという事がいささか無念でした。
(謎のプライド)
そうは言ってももう9月も下旬なので、背に腹は変えられません。
私はとりあえず求人票に載っていた連絡先に、現在機能訓練指導員は何人いるのかを問い合わせました。
するとすぐに「現在機能訓練指導員は作業療法士1名、看護師2名、計3名います。なので仕事の負担がおひとりに全てかかるような事はありません」という返信があリました。
私は前職場で院内リハを1人で担っており、非常に大変だった記憶があるので、そのポジションには私1人しかいないという状況は絶対に避けたいと考えていました。
(業務が属人化しますし、急な休みも取りづらいですし、いい事ないですよね)
しかし私の他に3人いるなら大丈夫だろうと思い、応募しました。
「今まで苦戦してたけど、すぐ決まったりしてね」という夫の言葉通り、応募してすぐに面接の運びとなり、面接の翌日には採用の連絡が来ました。
こうして仕事探しも無事終了し、あとはキックオフの日を待つだけになりました。