とりあえず、"SO WHAT?"

30代後半からエンジニア転職を目指すパート主婦が、転職活動や日々思った事を自由気ままに綴る雑記ブログ

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人生を賭けた敗者復活戦!!30代後半から挑むエンジニアまでの道-転職活動編10-【自分のためにちょっと立ち止まる】

仰向けになって一点を見つめる女性

B社の選考へ

B社の選考方法は書類選考→適性検査→面接という流れになっていました。

書類選考はパス。

次は適性検査ですが、これまで適性検査というものを受けた事がなかった私は、対策としてとりあえずCABの参考書を購入して勉強しました。

実際のテストもこのCABをアレンジしたものだったので、私は書類選考に続き適性検査もパスする事ができました。

次はいよいよ面接です。

面接はオンラインで、18時から開始でした。

面接官は社長、エンジニア兼採用担当者の2名で、人事の女性が後ほど合流するとの事でした。

まずはそれぞれ自己紹介を行い、エンジニア兼採用担当者のKさんが進行する形で面接が始まりました。

Kさんの質問はいわゆるお約束の質問ばかりだったので、前日オージーと一緒にバッチリ準備をしていた私は、臆する事なく、余裕を持って答える事ができました。

ただ私とKさんがやりとりをしている間、社長は落ち着きなくよそ見をしたり、話を聞く際は頬杖をつくなどして、心ここにあらずといった様子を惜しげもなく表に出していました。

ひと通り質問を終えたKさんが「僕の方からは以上です。では社長お願いします」と言って社長にバトンタッチすると、社長はようやく姿勢を正し、「俺が聞きたいのはね、1個だけ」と言い、「エンジニアとして、社会人として、40、45と、どんな風になっていたいですか?どんな会社で勤めていたいですか?」という質問を投げかけて来ました。

まず俺って…。

それに質問の内容が薄すぎる。

これまでの社長の態度も含めて、私は(あぁこの人私に興味ないんだろうな)と確信しました。

社長の質問に対し、私は「エンジニアとしては、まずはプレイヤーとしてのスキルを磨き、与えられた仕事をきちんとこなせるようになっていたいと考えています。社会人としては、自分の仕事ぶりをしっかりと評価してくださる方のもとで働き、自分の仕事に満足感を持てるようになれたらと考えています」と答えました。

この回答の何が良くなかったのか今でもわかりませんが、この回答を聞いた社長はおもむろに「まつかぜさんさぁ、今いくつ?」と切り出し、私が「37歳です」と答えると、威嚇するように身を乗り出し、私を睨みつけてこう言いました。

「あのさ、今回ね、こっちだって特別に面接してあげてるんだよ?わかる?エンジニアなんてさ、若い方がいいに決まってるじゃないか!!だろ?」

怒りと理性の葛藤

よく漫画なんかでカチンときた時に血管の筋が浮き出る描写があったりしますが、この時の私はまさにそんな状態でした。

普段周りからは「感情をあまり表に出さない」と言われる事が多い私ですが、この時ばかりはさすがに頭に来て、本気でブチ切れそうになりました。

 

てかてめぇさ、さっきからなんなんだよその態度は!

ふざけんのも大概にしろよ!

そもそも私の年齢は履歴書にしっかり書いてあるじゃねーか!

それをわかった上で適性検査に進んで、適性検査もパスしたからこうして面接する事になったんだろ??

私はひと言たりとも「お願いします!年齢制限をオーバーしていますが、どうか選考を受けさせて下さい!」なんてお願いした覚えはないんだけど?

なのに特別ってどーゆー意味だよ!!

 

まぁ本音としてはこんな感じの事が頭をよぎったと思います。

私は必死に笑顔を繕っていましたが、この本音の通り手が震えるほどの怒りを感じていたので、zoomの退出ボタンを押してこのクソみたいな面接を一方的に切り上げてやろうかとさえ思いました。

しかしその衝動を必死に抑えてその場を穏便にやり過ごし、なんとか形だけでも無事に面接を終える事ができました。

zoomからの退出間際、社長がKさんに対して怒鳴っているのが目に入りました。

ちなみに人事の女性は後で合流するという話でしたが、とうとう最後まで姿を見せませんでした。

 

余談ですがこの社長の経歴は非常に輝かしいもので、某転職サイトに掲載されているこの会社の求人票には、わざわざ「社長様について」と説明書きがしてあります。

なんでも世界的に有名なあのリンゴのマークの会社にも勤務していた事があるとか。

私には誰かに自慢できるような立派な経歴がないので、その点についてはすごいなぁと思います。

しかしそれとこれとは別の話。

私が普段大事にしている信念のなかに「人は平等ではないが対等」というものがあるので、こんな無礼な人間はなんら尊敬には値しませんし、彼の元では絶対に働きたくありません。

ちょっと休憩したい

それからしばらくしてB社からの不採用通知が届きました。

なぜ企業ばかりが優位な立場で求職者を選定できるのか、この時ほどその理不尽な仕組みに対して強い不快感を持った事はありませんでした。

だって私、あーーーんな事言われたんですよ?

私の方からも「いやいやいや、私だってあんたんとこなんか願い下げですから」って、言ってやりたいですやん。

今後オージーの言う通り転職(就職)活動において企業と求職者が対等になり、あくまでお互いの意思確認の上採用・不採用を決めるというスタイルが一般的になってくれる事を願わずにはいられません。

さて。

私から面接での出来事と結果を報告されたオージーは、「本当によく耐えました!」と私を労った後、「そんな節穴は捨ておき、次へいきましょう」と言いました。
(節穴って…)

しかしこの後数社応募したものの、結果はどれも不採用で、なかには応募からひと月経ってようやく結果を送って来た会社もありました。
(2週間経った時点で不採用だろうなとは思いましたが)

もちろん不採用という結果にはヘコみます。

しかしこのどうでもいいと言わんばかりの適当な扱いの方が、私のただでさえ低い自尊心を容赦無くえぐり取り、言葉では言い表せないほどの精神的ダメージとなりました。

 

バカだなぁ。

なんでエンジニアになんかなりたいって考えちゃったんだろ。

37歳よ?

普通に考えて、チャンスなんかあるわけないじゃんね。

あーーあ、やらかしちゃった。

人生しくじった。

 

この頃の私はこんな考えを抱くほど人生に対して絶望し、自分は無能であり、自分の存在にはなんの価値もないと本気で考えるようになりました。

自分で自分を徹底的に否定した結果、転職活動を続ければ続けるほど底知れぬ虚しさと恐怖を感じるようになり、やがて心身共に不調をきたし始めました。

このままでは取り返しのつかない事になると考えた私は、悩みに悩んだ末オージーに「しばらく転職活動を休みたい」と申し出ました。

私のこの申し出に対してオージーは、「まつかぜさんがそうされたいのであれば、僕は全然構いません。また転職活動を再開したいと思った時は是非お声掛けください」と言って、変な詮索をする事なく私の気持ちを全面的に汲み取ってくれました。