とりあえず、"SO WHAT?"

30代後半からエンジニア転職を目指すパート主婦が、転職活動や日々思った事を自由気ままに綴る雑記ブログ

20220328113618

コロナに感染したら -現場からお届けします-

私は理学療法士です。

現在介護施設で働いていますが、過去には病院での勤務経験もあります。

夫も医療従事者なので、私達夫婦はそれはそれは感染対策を徹底して行っていました。

しかし結果的に家族全員コロナに感染してしまいました。

この虚無感というか敗北感というか、これまで必死に頑張って来た事全てを否定されたようななんとも言えない絶望感たるや、筆舌に尽くしがたいものがありました。

私はコロナに感染した事でうつ病を発症するんじゃないかってくらい落ち込み、この結果を受け入れるのに相当な時間がかかりました。
(大袈裟かもしれませんが、それくらい本当に落ち込みました)

しかし何と言おうと、もうコロナにかかってしまったわけです。

かかってしまった以上は考え方を変えなくてはなりません。

もちろん頭ではそうわかっているのですが、どうしても気持ちがついていかず、自分の職場の事、夫の職場の事、保育園の事、後遺症の事、考えれば考えるほど(今まで色んな事を我慢して犠牲にして一生懸命やってきたのに、なんでだよ!)という当たりどころのわからない怒りが溢れ出し、とにかく悔しくて3日くらいは寝る前に泣いたりしていました。
(まさに負の無限ループ)

とはいえずっとこのままでは精神衛生上良くないので、早々に現実を受け入れた夫のアドバイスに従って少しずつ気持ちを切り替え、この状況を受け入れるよう努力しました。

今はまだ現在地進行形なので気持ちは複雑です。

しかし家族4人がどこにも行かず、こうして近い距離でずっと一緒にいた日々は、間違いなくいつの日かいい思い出に変わるだろうと思っています。

さて。

前置きが長くなりましたが、今回は実際にコロナに感染した私が、当事者として考えた事や思った事、役に立った知識などを列挙したいと思います。

まずひと言!コロナは特別じゃない。どこにでも潜む感染症

コロナはテレビでも連日報道され、感染したら保健所から連絡が来たりと、他の感染症と違ってその扱いは『特別』です。

しかし決して他人事ではなく、非常に身近な感染症であると痛感しました。

『子供は軽症か無症状』は信憑性が高い情報だった

わが家の場合、保育園を体調不良でお休みする園児が数名程度いましたし、園児達はマスクなしで過ごしていたので、感染経路は保育園かなと思っています。
(我々家族の行動範囲がせまく、かつ濃厚接触者は保育園しかいなかったため)

この体調不良というのはコロナではありません。

しかしコロナじゃないわけでもないという、非常にグレーな申告です。
(病院受診をしていないため)

病院に行ってPCR検査をし、陽性とわかれば本人はもちろん同居家族も10日前後社会活動がストップします。

当然収入はなくなりますし、予定は全てキャンセルしなくてはならず、地域によっては偏見や差別があるかもしれません。

それなら体調を崩し、(もしかしてコロナかな)と一瞬頭をよぎっても、検査をせず、ただの体調不良ですませてしまおうと考える人がいても不思議ではありません。

これは保健所としても苦慮しているらしく、「特にお子さんの場合は各ご家庭で意識の差がありますので…」と言っていました。

つまり最後は個人の良心と常識に頼るしかないという事です。

体験談(ブログ)を読みあさりましたが、子供は本当に風邪と見分けがつきにくい、場合によっては普段と全く変わらないと書いてある記事がほとんどでした。

さらに前述したように各家庭によって考え方は異なるので、小さいお子さんの集団は感染のリスクが高くなるのかなと思いました。

ワクチンの効果はあると思う

私の大好きなブロガーさんも、ご本人、ご主人、未就学のお子さん2人がコロナに感染したと、以前ブログに書いていました。

そこでワクチンを打った自分の症状が1番重かったとあったのですが、このブロガーさんはおそらく3回目の接種前に感染したと考えられ、もしかしたらワクチンの効果が切れてしまったのかもしれません。

私は抗体ができにくい体質なので、ワクチンのリスクとベネフィットを考えた結果、3回とも接種を見送りました。
(もしワクチン接種で死亡したら約4,500万の補償が本当に支払われるのであれば喜んで受けましたが)

喘息の持病もあるので、もしコロナに感染したら死ぬかもしれないと思ったりしたのですが、症状が重かったのは発症から2日間だけでした。

しかしワクチンを3回接種した夫の症状は微熱と咳、味覚障害だけだったので、私よりは軽症だったのかもしれません。
味覚障害は重症かもしれませんが)

以上を踏まえると、体質や接種回数にもよると思いますが、発熱を抑えるという点ではワクチンの効果はあるのかもしれません。

有給休暇以外にも、休業手当、傷病手当、任意保険が使える可能性がある

療養中は仮に軽症や無症状であっても働く事ができません。

しかしもしコロナの陽性が確定した場合、自宅療養であっても任意保険が下りますし、会社によっては自宅療養中の給与を傷病手当という形で出してくれるところもあります。
(夫の職場がそうでした)

もし陽性が確定していない従業員を「念のため」と会社都合で休ませた場合、それは都道府県知事が認める就業制限には該当しない為、会社はその従業員からの申し出があった場合休業手当を支払う義務があります。

この場合正社員だけでなくパート・アルバイトも同様です。
(濃厚接触者での自宅待機期間はこれに該当します)

2022年3月現在、国や自治体によるこの療養期間中の経済的な補償はありませんが、こうやって何かしらの手立てはあるので、まずはご自身の勤務先に確認してみてください。

※任意保険のコロナに対する対応

www.hoken-clinic.com

※傷病手当

(協会の各支部で対応が異なる可能性もあります。岐阜支部のをお借りしました)

www.kyoukaikenpo.or.jp

※休業手当

www.obc.co.jp

発症日と陽性確定日は違う

次女は全くもって無症状でした。

しかし暴れまわって体が温もったのか、鼻水が出た事がありました。
(翌日鼻水はなくなりました)

しかし毎晩自治体に送信する体調管理フォームの『鼻水あり』にバカ正直にチェックを入れて送信すると、翌日保健所から電話が来て、「今まで症状がなかったのに鼻水という症状が現れたという事で、発症日は鼻水が出た日になります」と言われました。

3/22にPCR検査で陽性だったのに、発症日は鼻水が出た3/23。

自宅療養期間は発症日を0日として10日前後なので、次女の自宅療養期間は私と長女よりも2日延びた事になります。
(同じ日にPCR検査受けたのに)

不思議すぎて説明を求めたのですが、「決まりなので」という1ミクロンたりとも納得できない回答しか返って来なかったので、時間の無駄だと思って追及するのをやめました。

ちなみに発症日がずれると濃厚接触者を探す期間も変わるので、正確な感染経路を追えなくなってしまいます。

でも保健所は感染経路に関しては追う気ゼロみたいな感じでしたので、大した問題ではないのかもしれません。
(少なくとも今回はそんな印象を受けました。とにかく書類上の帳尻を合わせる事が大事といった感じ)

※濃厚接触者の定義はこちら(埼玉県のホームページからお借りしました)

www.pref.saitama.lg.jp

職場復帰にあたって陰性証明書は無駄

療養期間を終え、いざ職場に復帰するにあたって勤務先から「医療機関PCR検査をして陰性が確認できたら復帰して」と言われたら、自分の勤務先は情報のアップデートができていないんだなと悲観しましょう。

確かに以前はそういった話がありました。

しかし今は保健所から「10日前後の療養期間が終わればウイルスの感染力はなくなる。しかし死滅したウイルスや残存ウイルスに反応して、45〜82日くらいはPCR検査で陽性が出る事もある。なので医療機関PCR検査を受ける際は注意して欲しい」といった説明を受けます。

なので不正確な検査をするために医療機関に行くのもお金を支払うのも意味がないので、この辺は勤務先に説明しましょう。

漢方がありがたかった

2022年3月現在、新型コロナウイルスに対する効果的な抗ウイルス薬はありません。

私が陽性判定を受けた時、医者はカロナール補中益気湯、麻黄附子細辛湯を処方してくれました。

なんだ漢方かいな、気休めかいなと思いましたが、何もないよりは幾分か心強かったです。

また私には効果があったのか、すぐ熱も下がり、元気になりました。

家族が3日は生きていける食料はストックしておいた方がいい

自宅療養期間中は外出できないので、近くに家族や知り合いがなく、支援が受けられない場合は自治体が支援物資を届けてくれると思います。
自治体によって対応が異なるかもしれませんが)

しかし当然ですがお願いしてすぐ来るわけではありませんし、各家庭の好みなど関係ありません。

なのでここまで感染が拡大した今、常にもしもの事を考えて、食料や日用品は余分にストックしておく事をお勧めします。

家族の絆が試される

もし家族全員が感染した場合、自宅の間取りによってはずっと顔を合わせなくていけません。

もし家族仲が険悪だとこれはかーなーりのストレスで療養どころではなくなるので、普段から夫婦仲良く、家族仲良く過ごしましょう。

最後に

どんなに感染予防を徹底していても、社会に身を置き不特定多数の人と接触する以上、ウイルスを「もらう」可能性を100%排除する事はできません。

なので自分のやれる感染対策を淡々と実行しつつ、一方でもしもの時は療養に専念できるように普段から準備をしておく方が賢明だと思います。

それでは皆さん、Good Luck!!

 

※これらの対応は2022年3月現在のもので、今後変わる可能性もあります。また今回の記事では『新型コロナウイルス』をわかりやすく『コロナ』と表記してあります。

お惣菜

お惣菜の定期購入