とりあえず、"SO WHAT?"

30代後半からエンジニア転職を目指すパート主婦が、転職活動や日々思った事を自由気ままに綴る雑記ブログ

20220328113618

私の職場

会社という人文字

胸に手を当てて聞いてみよう

あなたの働く会社は、おそらく何かしらのモノかサービスを売って利益を出していると思いますが、ここであなたに質問です。

あなたはあなたの会社が売っているモノかサービスに対して、客という立場でお金を出してもいいと思いますか?

例えば私の場合ですと、祖母や両親の通うデイサービスを探しているとして、うちの施設は候補にあがるか?という事です。

ちなみにですが、私の場合答えはNOです。

音速で。

いや、光速でNO。

大袈裟な話ではなく、私は利用者に対して申し訳ないという気持ちを抱えながら日々仕事をしているくらいですから。

ではどうせもうすぐお別れですし、今回はそんな私の職場について少し書こうと思います。

うちの事業所はこんな感じで回っています

入職してすぐ、私が現在の職場に対して抱いた印象は、向上心のない職員ばかりだなぁという事でした。

というのも、とりあえず時間が来たら利用者を迎えに行って、入浴や食事、おやつやレクリエーションといった日課をこなし、また時間が来たら送り届ければいいという感じだからです。

1日として同じ日はありませんが、少ない利用者を相手に同じ事をただ繰り返しているだけなので、手順はそんなに変わらないはずです。

それなのに毎回毎回職員は時間的にも気持ち的にも余裕がなくなり、しまいには不機嫌になって当たり散らす人も出る始末で、私としてはもう不思議で不思議でたまりません。

とはいえ。

これはこれでいいんですよ。

良くないとは思いますが、最悪ではないですから。

ただ利用者の体調に異変が起こったら、それはもう最悪です。

利用者はデイサービスや有料老人ホームだけでなく、ケアマネ、訪問看護、ヘルパーなど同事業所内の複数のサービスを併用している場合がほとんどです。

なので利用者が体調を崩すとすぐにそれぞれの部署から役職が出てきて騒ぎ出し、責任のなすり合いが始まります。

当然醜い争いをしたところで建設的な結論に至る事はないので、職員が闇雲にバタバタしている間に取り返しのつかない事になるというケースもたくさんありました。

利用者が亡くなるというのは最悪な結果である事は間違いないはずなのに、何より腹立たしいのはフィードバックを全くしない事です。
(デスカンファと言って思い出を語る事はします)

今回の反省点を次に活かそうという姿勢は一切なく、本当に何事もなかったかのように「これにて一件落着」となります。

私としてはどうしてそれで平気なのか強烈に不思議だったのですが、ある時その理由に気付きました。

それは私の職場では、『ここはあくまで家である』、『医療の事はわからない』、『医療と介護は違う』という考え方がもの凄く根強く浸透しているのです。

つまり、

利用者が体調を崩す→なかなかその変化に気付かない→大変な事になってようやく主治医に連絡する→結果的に亡くなる→自分達はあくまで介護職であり、介護職としての役割はきちんとこなしたから問題ない→はい、終わり

という思考で職員は仕事をしているのです。

私はこの考え方には理解も共感も一切できません。

だって医療の事を知らないくせに、介護と医療は違うなんてどうして言えるのでしょうか?

それに高齢者はたくさんの病気を抱えている場合がほとんどなので、高齢者の介護は常に医療と共にあるべきだと思います。

それにも関わらず私の職場では医療の知識がほとんどない職員が多いためか、過去には職員のミスで重大な事故につながったケースも複数あります。

それなのになぜ反省をせず、学ぼうともせず、この期に及んでまだこんな訳の分からない事を堂々と言っているのか、心の底から理解に苦しみます。

職員はこんな感じですし、施設は古く、浴室はレジオネラ菌が検出された事もあるほど不衛生です。

おまけに食事はご飯と味噌汁以外は冷凍で、準備段階ですっかり冷めてしまったものが出されます。

ここでもう一度問いたいのですが、あなたは大切な家族をこんな施設に任せられますか?

光速でNOと言いたくなる気持ちもわかっていただけると思います。

職員のモチベーションが下がる仕組みがこれでもかというほど散りばめられている

私の職場の給与水準は最低レベルです。

私は理学療法士で一応国家資格を持っていますが、近所にあるケン◯ッキーのバイトの時給より安い時給で働いています。

ただ最初から期間限定のつもりで応募したので時給に関しては別にそれで構わないのですが、高い給料を出しているわけでもないのに二言目には「それを見越しての時給ですから」と言って、1人の職員に複数の仕事を押し付ける事には本気で頭にきます。

私も訓練や記録、書類作成という本来の仕事に加え、オムツ交換、入浴補助、食事介助、居室清掃などをさせられていた時期があって、それはもう目が回る忙しさでした。

1番ふざけんなよと思うのは、経営陣が職員を下に見ている事で、それが役職にも浸透している事です。
(例えるなら社長は藩主、役職は上士、その他の職員は下士というほど、明確かつ厳しい“身分制度”があります)

例えば伝達事項がある時は「会社の命令です」や、「会社が決めた事です」とだけ言われ、説明等は一切ありません。
(この命令という言葉が私は超ーー絶不愉快でたまりません)

決定的だったのは施設長との面談である男性職員が「一度にたくさんの事を言われても困るので、少しずつ話を進めて欲しい」とお願いしたところ、「上に立つ私が部下のあなたの指示を聞く必要はない!」と一蹴された事です。

能力云々ではなくてとにかく社長のお気に入りだけが出世するので、役職ともなれば給与がいっきに高くなります。

だから役職は波風を立てないようになんとしてでも下を従わせようとするので、退職もすんなりはできません。
(私も1年以上かかりました)

ボーナスの際は役職から順に社長にお礼の電話をしたり、何か問題を起こしたら始末書と社長宛の誓約書を書かされます。
(問題というのは会社にとって問題のある事であり、世間で言う不祥事の類ではありません)

なんの資格も実績もない社長の娘(20代前半)が役職についたり、通勤手当は出さないくせに会社の命令が出たら遠くの事業所に手伝いに行って欲しいと言い出したり、もう節操がありません。

そんな泣く子も黙る真っ黒な私の職場ですが、今度は給与振込先をこれまでの地元最大手の銀行から他県の銀行に変えるので、夏までに口座開設をするようにと言い出しました。

またこれに合わせて少しずつ人員整理が始まりました。

皆さん、これがどういう事かわかりますよね(笑)?

私はあと少しでこの会社とは縁が切れますが、これからの動向が非常に楽しみになってきました。

なーんて余裕こいて言ってますが、もし次の会社もまたブラックだったらどうしよう。

そうでない事を祈りつつ、今回はこれで失礼します。