とりあえず、"SO WHAT?"

30代後半からエンジニア転職を目指すパート主婦が、転職活動や日々思った事を自由気ままに綴る雑記ブログ

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労基署に行って来た

労働問題に頭を抱える男性

冷静になって考えてみると、引き継ぎの件は私にも非がありました。

これまで彼らと一緒に仕事をしてきた経験から、もし読めばわかる完璧な引き継ぎの資料を作って渡したら、(ならそれを読めばよくね?)ってなって、絶対に話を聞かないだろうなと真っ先に考えました。

その余裕が仇となって躓く事も目に見えていたので、仮に退職した後に「ここがわかんないんだけど」と言って電話をされても困る、なんとしても私がいるうちに頭に叩き込んで貰わねば!という思いで、資料の内容は必要最低限に留め、実際の引き継ぎの時に詳しく解説し、手を動かして書き込みながらしっかり覚えてもらおうと考えました。
(実際、退職後に事務的な事ではなく仕事の事で電話が来た人はたくさんいます)

しかし蓋を開けてみたら(あれ?これアラビア語の授業だったっけ?)ってくらい皆さんポカンとしておりまして、さらにそんな壊滅的な状況にも関わらず、引き継ぎを1時間で打ち切るという管理者の暴挙にまで遭遇したのですが、そもそも私達、今まで同じ空間で仕事してきましたよね?

1年と7ヶ月もの間、めちゃくちゃ近くで私がどんな業務をしてきたか皆さん見ていたはずなのに、どうして?なんでそんなにポカンなの??と不思議に思いつつも、もし皆さんがそんな感じで、しかも1時間しか引き継ぎの時間がないと事前にわかっていたら、そりゃあ私だってめちゃくちゃ詳しい資料を作りましたがなと猛烈に反省しました。
(資料は即作り直しました)

とはいえ。

例の役職付の看護師の言い方に不快感を通り越して恐怖すら感じた私は、もう仕事に行きたくなくて行きたくなくて、休みの日でさえ落ち込んでしまうほど思い悩んでいました。
私見でモノを言う人がとにかく苦手)

すると数日前にメールで相談していた県の総合労働相談窓口から、このタイミングで返信メールが届きました。

そのメールの最後に、

 

「勤務時間外の研修やミーテイングへの参加を強制され,割増賃金が支払われない」ことは,労働基準法違反に当たると思いますので,研修等の行われた日時,回数などを明確にしたうえで,労働基準監督署で申告されることをお勧めします。
助言・指導・監督の実施については,労働基準監督署の方で判断します。
 
とあったので、「それならば!」と思った私は、社会見学がてら労基署に行って来ました。
できる事なら役職付の看護師によるパワハラをガンガンに訴えてやりたいところでしたが、労基署は労働基準法違反にしか対応してくれないので、「時間外手当の未払い」と言う名目で相談しました。
詳しい話を聞いた相談員は「違法ですね」と言い、この後労基署がとれる手段は2つあるが、私自身がどうしたいかを尋ねました。
ひとつは会社宛に未払いの時間外手当を請求し、もし支払われなかったら労基署に「申告」して「監督」に入ってもらう事。
もうひとつは情報提供という形で、場合によっては「立ち入り調査」を行ってもらう事。
ただこれらの仕事を任されている労働基準監督官は1人でたくさんの事案を抱えているので、申告だと監督は確実に行われ、経過や結果の報告もなされるが、情報提供による立ち入り調査の場合報告はなく、そもそも行われる可能性がかーなーり低いとの事。
しかし申告だと一度会社に未払い分の時間外手当を請求しなければならないので、タレコミの事実がバレちゃうわけです。
辞めるとはいえ、どこで繋がるかわからない狭いど田舎。
できる事なら名前は出したくないですし、正直そんなに頑張る気力も時間もなかったので、「こんなクソみたいな会社があって、その会社が労働基準法違反を犯しているという事実さえ知ってもらえれば」という事で、情報提供に留めました。
入るか入らないかわからないのであれば、私は引きが弱いので絶対に入らないと思います。
おまけにわが県は保守的で事なかれ主義の県民性なので、万が一労働基準監督官が何かしらのアクションを起こしたとしても、「こんなタレコミがあったんで気をつけてくださいね〜」くらいの、かる〜い電話程度で終わるでしょう。
でも別にいいんです。
行ってはみたものの、行政になんか期待してませんからね。
だって労基署がちゃんとしてたらブラック企業なんてなくなるはずですやん。
 
6月半ば頃、デジタルでイラストを描いてみようと思い立ち、値上がり前にiPadを買いました。
練習がてらこれまでハマってきた漫画やアニメのキャラクターを描いていこうと思ったのですが、まず最初に思い浮かんだのは「るろうに剣心」の「瀬田宗次郎」でした。
あの笑顔の裏にある闇がヤバすぎたけど、異質な雰囲気をまとい、しかもめちゃくちゃ強い宗次郎が私は大好きでした。
でもさ、考えようによっちゃ宗次郎もブラック企業社畜よね?

瀬田宗次郎

いやいやいや。
だって上司が志々雄真実だったじゃん。
そんな事を考えていたら、20年以上の時を超えて、宗次郎の事が改めて愛おしく思えたのでした。