もう長女の保育園の行事には参加したくない(涙)
長女、5歳、保育園年中。
次女、もうすぐ3歳、未満児クラス(最後)。
先日保育園の運動会がありました。
当日は駐車場から会場である小学校の体育館までは歩いて行くようにと指示がありました。
(歩いて15分くらいの距離)
ところが「行くのやめようかな…」と本気で心が折れそうなほどの土砂降りで、会場に着く頃には家族4人びしょ濡れになっていました。
受付を済ませると、ちょうど準備体操が始まるところでした。
次女は先生に連れられてクラスの待機場所へ。
長女も数名の先生から「体操が始まるから行こうか」と声をかけられたものの、なぜか渋る。
(あんた家ではめちゃくちゃ練習してたやん。この日のために買った保育園Tシャツも「着ていい?」って毎日のように聞いてきて、ずっと楽しみにしてたやん。なのに、なぜ??)
そんな私の戸惑いをよそに「いや〜」を連呼し、わが家で言うところの“めんどくさいモード”に突入した長女。
しかしただでさえ雨に濡れて気持ちが下降気味だった私は、そんな面倒臭い長女を積極的に無視しました。
(もはや構う気力がない)
すると見かねた夫が長女と手を繋ぎ、お利口さんな園児達が体操をしているところまで長女を連れて行きましたが、連れて行っても連れて行っても夫のところに駆け寄って来たので、結局体操はできませんでした。
(嫌なスタートだな。雨にも濡れてしまったし、もう帰りたいな)な〜んて事を思っていると、次女のクラスの先生から「ご両親のうち、一緒に競技に参加して下さるのはどちらでしょうか?」と声を掛けられました。
(しまった!親子競技参加に◯をしてしまったんだった!!)
夫の方を向くとサッと指で合図をされたので、(ですよね)と思い、ここは◯をした責任をとって私が行く事にしました。
次女は先生から名前を呼ばれたらしっかりと返事をし、競技も完璧にこなしました。
次女は発達・発育共に心配の“し”の字もない、親にとっては本当にありがたい存在です。
(性格にはやや不安あり)
次女の出番はこの親子参加の競技だけだったので、私は次女を連れて夫の元へ行きました。
夫は三脚にビデオカメラをセットしていました。
(三脚要らなくね?)
次は長女の短距離走だったのですが、また長女が私達の方に寄って来て夫がクラスの待機場所まで連れて行ったので、急遽私がカメラ番長になりました。
結果的に長女は短距離走に無事参加できたのですが、なんと私が録画ボタンを押すのを忘れてしまい、その勇姿を記録する事はできませんでした。
(マジでやってしまった!)
ただこの短距離走がピークで、それからの長女はもう最悪の一途をたどりました。
最悪その①、「障害物競争」。
長女は順番を待つ間寝そべって、全身で「参加したくない」という意思を表現していました。
先生に促されるとやっと起き上がり、「ママと行く〜」と言い出したので、結局指名を受けた私が一緒に走る事になりました。
しかも土壇場で「肩車がいい」などとぬかし、私は20キロほどの5歳児を肩車して走りました。
会場に響く笑い声を背に受けながら。
最悪その②、「綱引き」。
私の中で綱引きは非常に簡単なルールの競技というイメージがあるのですが、長女はそのルールを理解していなかったのか、先頭で綱をブンブン揺らすという愚行に走っていました。
当然先生に即“撤収”されていました。
綱引きで負けて泣いている園児も複数名いたので、私は(一生懸命練習したんだろうな。それなのに長女がかき乱して申し訳なかったな)と思いました。
最悪その③、「バイクレース」。
これは地面に足が着く二輪のバイクを足でこぎ進めるレースだったのですが、これにはもう長女の名前すらありませんでした。
最悪その④、「玉入れ」。
あの玉入れです。
カゴにボールを入れ、入ったボールの数を競うというあの玉入れです。
それなのに長女はカゴの下でずっと突っ立っていました。
最悪その⑤、「閉会式前の体操」。
みんなと同じように参加はできましたが、独自のダンスを踊っていました。
(今書いてても泣けてくる)
ここひと月の間、保育園の連絡帳には長女が運動会の練習を頑張っている様子や、楽しみにしている様子が頻繁に書かれていました。
それもあって私としても運動会を非常に楽しみにしていて、「運動会の帰りにはファミレスにでも行って、チビ達の好きなスーパーにでも連れて行ってあげようか!」と夫とも話していました。
しかし当日は楽しいどころか恥ずかしいのと悲しいのとで、(なんで期待なんかしたんだろう、運動会になんかいかなければよかった)と激しく後悔しました。
そして、
(なんでみんなと一緒の事がみんなと同じようにできないんだろう?)
(やっぱ長女にはなにかしらの障害があるのかな??)
(この子は将来どうなってしまうんだろう???)
と思っては、私をそんなネガティブ地獄に陥れる長女の存在が憎らしくなりました。
でもそんな長女に対する気持ちを夫に吐き出すと、夫はたちまち不機嫌になり、「俺は恥ずかしいとか全然思わないわ。そんな風に思ってると今を楽しめないよ」とキツい口調でたしなめられました。
もちろん、夫の言っている事もわかります。
それでも私は、(じゃあ私のこの底なしの不安にはいったい誰が寄り添ってくれるんだよ。てか何キレてんだよ、バーカ!)と思ったりして、とても悲しくなりました。
親とはいえ人間であり、完璧ではありません。
親になったからといって精神面がとたんにレベルアップし、聖人君子になれるわけではありません。
なので「親は子供に対して無償の愛を捧げる」というのはどだい無理な話だと、私自身は実際に親になって痛感しています。
特に自分自身が子供の頃、親から条件付きの愛しか与えられなかった私としては、同じように条件付きでしかわが子を愛せないのかもしれません。
結局ファミレスでは夫婦共々無言のまま、ものすごく重たい空気の中昼食をとりました。
(子供達はマイペース)
長女がめんどくさいモードを発動すると、決まってこんな重苦しい雰囲気になってしまいます。
イベントを計画しても、外出を計画しても、必ず長女が“めんどくさいモード”を発動して楽しい雰囲気をぶち壊しては険悪なムードを作ってしまいます。
この時もまた、
(こんなはずじゃなかったのに。
「かけっこ頑張ったね」とか、「ダンス上手だったね」ってニコニコしながらご飯を食べるはずだったのに。
そうなると思ってご飯を食べに行こうって夫とも話していたのに。
なんでいつもいつもこんな事になるんだろう)
と思っては、せっかくのハンバーグを全く味わう事ができませんでした。
帰宅してお風呂に入ると、夫と子供達はすぐに寝てしまいました。
(時刻はまだ夕方)
私は夕飯を作った後で布団に寝転び、この先職場も新しくなってより精神的に負担がかかる事が目に見えているのに、こんなんで大丈夫だろうかと本気で不安になりました。
と同時に、毎日毎日長女に関する不安で押しつぶされそうなのに、これから先何を楽しみに生きていけばいいんだろうとも思ったりして、なんとも言えない虚無感に襲われました。
私は自分は割と精神的にタフな方だと思っていましたが、長女の発達に不安を抱くようになってからはこんな弱気な自問自答をする事が増えました。
保育園に行くと、周りの子供達はぐんぐん成長していって本当に眩しく見えます。
「子供の成長が何よりの楽しみです!」
そう胸を張って言える親御さんが心の底から羨ましいです。